また、ここで、
心ゆくまで
寛政年間、山々の樹々を抜ける風、
湯を愉しみ、
優雅に茶の湯を立てる音から、
松籟と冠し名づけられました。
二百有余年の時を経て、
次代に継ぐ、正統派
信州湯田中温泉よろづやの
宿として、一日五組の旅館として
三度目の誕生となります。
江戸・寛政年間より続く湯宿。
二百有余年の時代を超え、5代目館主が昭和14年に「松籟荘」を建築しました。
「桃山風呂」は安土桃山時代の伽藍建築をもとに、宮大工たちの力のもと、昭和28年に完成しました。
その後、「松籟荘」と「桃山風呂」は平成15年、登録有形文化財に認定され、令和3年2月11日松籟荘が焼失するまで人々に愛されて年月を共にしてきました。
多くの方々のお言葉をいただき、この令和の時代に「松籟荘」が新たに生まれ変わります。
伝統意匠を再現した
五つの客室露天風呂のある空間。
すべての客室で信州の風と光を楽しむ庭、
天然温泉かけ流しの専用露天風呂、
「内」と「外」を一体化した寛ぎの空間は、
宮大工の伝統技術と本物の素材を使い、
職人の手仕事による美しさを追及しています。
また、旧松籟荘の意匠を随所に再現したお部屋や、
以前の面影を形にした、しつらえを用意し
「おかえりなさい」の気持ちを込めております。
信州の風土と文化、
逸品に出逢う。
板前の手仕事のリズムが心地よく
繊細な技巧を目で楽しめます。
繰り出される逸品に心が躍り、
まずは視覚で感動し、
次いで際立つ香りが漂う中、
口の中で花が咲くような味覚が楽しめます。
歴史がつむぐ、艶やかさ
桃山風呂に浸る。
平成15年に国の登録有形文化財に指定されました。
奥信濃の山懐に抱かれた「湯田中温泉」。文献に残る開湯は約1350年前、僧智由が発見し、この湯を「養遐齢(ようかれい)」と名づけたとされています。(養遐齢とは長命長寿の事)長命長寿の湯として、病を癒し、心を爽やかにする、霊験あらたかな温泉として、松代藩の真田氏をはじめ、俳人小林一茶や初代陸軍軍医総監松本順など多くの人に愛されてきました。
隣接の姉妹館よろづやの大浴場「桃山風呂」「しののめ風呂」がご利用いただけます。
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by@shoraiso